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軌間の話 (本当にご無沙汰してしまいました)。

いつもチェックしてくださる方、すみません。
ご無沙汰してしまいました。どっこい生きております。

今日は、この前初めて出会ったベラルーシ人から聞いた話を書きたいです。

ヨーロッパ大陸で、線路の幅が違うという話です。
私が「ヨーロッパを列車であちこち旅行してみたいな~。飛行機もいいけど、味気ないし。ミンスク(ベラルーシの首都)に列車でいけるかな」と言ったら、「列車はあまり便利じゃないよ」と言われました。何時間かかるのか聞いて「ベルリンまで9時間くらい」というので、「えっ、そんなに!」と驚きました。「ああ、地図で見るのと違って、大きいんだ。大陸は広いんだ」と思いました。。。

時間がかかる理由に「線路の幅が違うから、国境で車輪をとりかえるんだ」というのです。
そういえば、前にラトビア人からもそんな話を聞きました。
「東欧と西欧で違うの」と聞くと、「ポーランドやチェコは、たぶん西側と同じだと思う」と。
列車をもちあげて、車輪を交換して、それが1時間くらいかかるとのこと。

へえええええええ。知らなかった。

どんなものかと思い、家で調べてみたところ、欧州ではロシア+バルト3国などと、スペインの幅が違うようです。他の欧州は、同じレールの幅。

映像を探してみたところ、こんな感じです。

コンパクトにまとまっている映像。ルーマニアとモルドバの国境。
http://www.youtube.com/watch?v=q1TTTbMGKlg

こちらのほうが、音があって生々しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=H67gfAZGymM

この前、フランスに長い人とお話したら、同じような光景は、昔はスペインとフランスの国境でもあったそうです。未確認情報によると、今は、徐行しながら、車輪が自動的に幅を変えるらしいです。まあ確かに、スペインとフランスの国境で、いまだに上記のようなことがされているとは思えない。

http://www.youtube.com/watch?v=qwNl-g_91GE

ビデオで紹介したような昔ながらの方法は、中国国境地帯、モンゴル国境地帯などでも行われているようです。(シベリア鉄道も)。
中国がアジア・中東を走る鉄道のプロジェクトつくっていましたが、あれもレールの幅が問題になるのでしょうね。もう慣れているのかな?

専門用語では、「軌間」「ゲージ」というそうです。

この地図がなかなかわかりやすいです。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1f/Rail_gauge_world.png

面白いですね~。モンゴルは、中国じゃなくてロシアと同じなんですね。
確かに、ウクライナとベラルーシ、モルドバ、バルト3国はロシア仕様(?)ですね。(沿ドニエストルの白いところが気になりますが・・・)。
フィンランドの一国だけ近隣と微妙に違う色なのが気になります。
スペイン・ポルトガルが同じ色だけど、ブラジルは違う色なのね。
東南アジアが2色に分かれているのはなぜだろう。日本と同じ色があるのは、歴史と関係あるのかな。

これって、歴史を知る地図だけじゃなくて、「列車で簡単に攻めて来られない」地図になりますよね。。。
今は空軍の時代だそうだから、あまり関係ないのかもしれないけど。
でもこの前、イスラム国の解説を聞いていたら、やっぱり空爆だけだと限定的で、主力は地上戦になるとか。
嫌な話だけど、そうなると鉄道輸送の便利性は大きな意味をもつのでは。車があれば関係ないのか?

歴史の興味深い一面を見られそうで、なにか資料があったらぜひ読んでみたいなと思いました。

そういえば、パリのGare de l'Estから、夜に一番はじのプラットホームから、ロシア行きという列車がありました。これに乗れば、体験できるかな。

ネットで調べてみて、わかりやすく昼発のを紹介しますと。

パリ発 8時28分
ストラスブール 13時08分
フランクフルト 16時15分
ハノーバー 19時13分
ベルリン 21時06分
ワルシャワ 3時45分
ミンスク 14時54分
モスクワ 23時58分

となっています。車中1泊ですね。・・・。

シベリア鉄道はのったことがあります。
モスクワ真夜中着はキツイけど、乗ってみたいわあ。
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