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人質解放と乾燥らくだ

フランス人はあちこちの国で人質になっている。つまり、あちこちで現地の人に恨まれているという意味なのだが。

今回、アフリカのニジェールで、3年ぶりに人質4人が解放された。

みんなアレヴァ関係で働いていた。

ニジェールっていうのは元フランスの植民地で、ウランが産出するところ。

アレヴァの説明は必要ないですよね。福島で事故がおきたとき、サルコジ大統領と、アレヴァの女社長が二人でやってきたことは結構有名ですから。(あの女性はもう社長じゃありません)

まだ7人が人質として残っていて、その一人の娘は「アレヴァは大企業だから、彼らがまず解放されたのよ」と悲しそうで失望をあらわにした様子で記者会見で言っていた。生放送のテレビニュースでは、局に防衛大臣を招いていて、キャスターが大臣に「彼女は他の人は見捨てられたって言ってますけど」と言ったら、大臣は「気持ちはわかる。でもそんなことはない」とうろたえていた。

でもね、アレヴァ関係者だから助けたに決まっている。要するに、ヨーロッパの原発っていうのは、旧植民地のウラン鉱をあてにしているわけよ。アフリカの国は独立はしているけど、きっと現地の政権そのものが、フランスとの関係が「とてもとても深い」のだと思う。
ウラン鉱で働いているアフリカ人労働者の話は耳にすることがある。恨まれて当然というような話ですが。

そういう欧米の国々の尻馬にのって、「原発の電気は安い」と口マネしていた日本は、本当にアホだと思う。ドイツがさっさと脱原発をしたのは、日本と似ていて、旧植民地から安くもってくるウラン原料がないのも理由の一つだと思う。

ところで、今回はそれを書きたかったのではない。

この人質たちは、劣悪で惨めな環境にいた、とレポーターはいうのだが、食べ物は「パスタと乾燥らくだと紅茶」と言っていたのだ。

乾燥らくだ?!

アフリカでは、乾燥らくだを食べるのか?

考えてみたら自然なことよね。

わざわざ乾燥させなくても、ほっといたら乾燥するでしょうし。

暑くて乾燥しているから、変な菌はつかなさそうだし。

ほっておくだけで、あっというまに保存食のできあがり・・・・・・なのか?

それと、フランス語では、「ひとこぶらくだ」と「ふたこぶらくだ」では、単語が違う。英語だとキャメルしかない(たばこの名前です)。日本語も「らくだ」しかないから、英語と同じね。

ひとこぶぶらくだは dromadaire
ふたこぶらくだは chameau
ふたこぶらくだのメスは chamelle
ふたこぶらくだの子どもは chamelon

こういう風に「一つの単語」で表現できるのは、それだけ縁が昔からあるということよね。アラビア語でもきっと一語で、しかももっともっと豊富に単語があるんだろうなあ。「らくだ辞書」(らくだに関する語を集めた辞書)とかあったりして。

ちなみに、乾燥らくだは、ふたこぶらくだのほうでした。

それと、アラブ系の人が飲む紅茶って、中国のものよね。ルービックキューブみたいに真四角の、濃いモスグリーンの箱に入っているの。これが広く愛飲されているみたい。フランスでもたまに売っているのをみかける。アラブ系の人が買うのだと思う。なんでアフリカで紅茶か、ていうのも、歴史が関係ありそうね。イギリスがもたらしたのかな? 後で調べてみよっと。

乾燥らくだって美味しいのかな? 前にアフリカ料理の店で、だちょうとかは食べたことあるけど。

でもちょっとかわいそうな気もする。

砂漠で水も飲まずに散々歩かされたあげく、最期は食料になるなんて。
遊牧民の馬も似たようなものらしいが・・・。

やっぱりアラーの神様に感謝するしかない?
(キリスト教の起源、というのを2本書きましたが、それにも通じるかも)

らくだは、モロッコ旅行をしたとき、一度乗ったことがありますよ~。砂漠のほうに行くタイプのツアーじゃなくて、都市周遊のツアーでした。マラケシュが一番よかった。イマイチだったのはカサブランカでした。



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