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ルーブル美術館通い8

「8」でいいんだっけ。

このごろは、閉館の1時間くらい前に行くことが多くて、ゆっくり見られなかった。

今日は久々に16時ごろにいったので、ゆっくり見られました。

その前にイタリア料理店でピザを食べた。すごく感じがよい店で、カウンターに来ているおじさん二人が、ワインを1杯おごってくれるというので、カウンターで一緒に話していました。
一人はギニア人。もう一人はノルマンディー出身のフランス人。なんだか、くどかれました(笑)。
しかも、お店のおじさんまで参加して冗談を言い合ってしまい、そしたらピザ代をタダにしてくれました。

なんだか久々に、ニースの日々を思い出しました。
なんかこの、ラテン的というか、地中海っぽい豊かさというのかなあ。
(やっぱりここで、バックミュージックでしょう。La Mer行きましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=MqJDd9VinY0 )

そんなわけで、気分良くよっぱらってしまい、やっぱここは、イタリア彫刻でしょう!と思い、イタリア彫刻のところを見ました。日ごろ、モナリザとかナポレオンの戴冠とかに行くために、がしがし通っているところも、一つひとつじっくり見ましたよ~。

うぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・すごいなあ。

なんというか、、、「文明」「シビリザシオン」という言葉を何度もはんすうしてしまった。
力で屈服させることができないもの。
それが文明。
武力で、敵や他国や他民族を征服することはできる。
でも、人の心は征服できない。
征服するのは「すごい」「すばらしい」「進んでいる」という、感動なのだ。
そして「自分たちは遅れている」「こんなすばらしいものを、自分たちももちたい」「つくりたい」と思う。
「文明とは伝播力をもつもの」という定義があるけど、そのもとは「人を感動させる力」だと思う。

もともと私は、文明とは何か、民族とは何か、国とは何か、ということに興味があるのです。

太陽のにおいのする、風光明媚な「文明」。

イタリアと南仏じゃ違うんだけど、でも「地中海」よね。
パリに来て、地方で過ごしたハンデを感じることが多くて、ちょっと後悔したこともあった。
でも、地中海文化を自分のなかにしっかりもてたのは、本当に私の人生にとってすばらしいことだったんだと思った。やっぱり好きだな。ああ、ヴィラ・ケリロスに行きたいわ。モナコまでバ・コーニッシュを車かバイクで走りたいわ。ニースにまた帰りたいなあ。

ところで、もちろんヨーロッパ彫刻の起源は、ギリシアとイタリアにあるんだけど、私はフランスのもっと後の時代の彫刻は、ちょこっと違ってうねうねしていると思っていた。今日見たボルゲーゼの部屋(正式名称はマネージュの部屋)は、ローマ帝国時代のものが多いけど、エジプトもちょっと混ざっている。「あれ、これフランス?」と思ってみたら、古代ローマのものでした。

それと、ミケランジェロの部屋には、脇のところに、誰もみないけどミケランジェロ製の頭像があるのよ。
それから、同じ部屋には、、、あら、なんとラファエロ様がいるじゃあありませんか!
ナルディーニ製のコピーで、ロンドーニ製だって。でもどちらの人も、ラファエロが亡くなった後の時代の人よ。ムードンのお城で見つかったんですって。
私はラファエロが好きなんですよ~。ルーブルでやっていたラファエロ展、ほんといけなくて残念だった。今でも後悔している。若くして死んじゃった。ミケランジェロやダヴィンチに比べて控えめで穏やかな性格だったというけど(彼らより年下だったしね)、ほんとうに性格が作品にあらわれていると思う。

このルーブルの部屋でまで、控えめに外を見てらっしゃる。
raffaello.jpg

ほとんどの人が気に留めないで、ミケランジェロのでっかい彫刻や、プシュケの像ばっかり見てるけど。

ラファエロ様、また会いに行きますね!

ついしん 昨日、アクセス数が大台に乗りました! 嬉しいです! みてくださっているみなさん、ありがとう!

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